今回の記事は、「やったことがない仕事を前に進めるための方法」についてお話をします。
今回の記事を最後まで読んでいただくことで、初めてやる仕事が来た時でも、尻込みせずに、一歩踏み出せるようになりますので是非お役立てください。
それでは内容に入っていきます。
尻込み経験
昔、こんなことがありました。
あるプロジェクトを一緒にやっているメンバーの中に、仕事がとても早く、上司に指示されなくても、どんどん仕事を先に進めていける人がいて、そのプロジェクトで彼には、市場調査などのリサーチを担当してもらっていました。
そのプロジェクトが進んでいき、リサーチ業務もほとんど無くなってきた頃、彼に次のフェーズの新しい業務を担当してもらおうと思い、彼と面談をすることにしました。主にリサーチを担当してきた彼に、いままで経験したことのない、広告キャンペーンの企画と運用を任せてみることにしたのです。
そのことを面談で彼に伝えると、ケロッとした表情で、「はい、わかりました。面白そうなのでやります」と言うのです。相変わらず、肝が座ってると言うか、なんと言うか、頼もしいやつだなと思って、仕事を任せることにしました。
仕事が進まない問題
とはいえ、初めてやる業務なので、段取りや注意点などは全て説明し、相談しながら一緒に進めていく体制を取ることにしました。
仕事の面談をしてから2〜3日経った頃、私も外出などの予定が重なってしまい、彼と密なコミュニケーションが取れていなかったので、どこまで進捗しているか確認をしました。気をつけないと、どんどん仕事を進めていってしまうタイプなので、もし方向性がズレていたりしたら大変です。
私は、「どうですか?何か悩んでいることなどありますか?」と聞くと、「いえ、問題ありません」と言うので、進捗を確認すると、一応遅延もなくやっている感じだったので、引き続き、作業をお願いしました。
その日の翌々日に、どうも彼からアウトプットないことが気になり、もう一度打ち合わせを行いました。彼には、WEB広告キャンペーンの企画と広告運用会社との段取り、お客さんとのキャンペーン企画内容の擦り合わせお願いしていたのですが、キャンペーン企画案はできていたのですが、お客さんとの擦り合わせと、広告運用会社との段取りが全く進んでいなかったのです。
コミュニケーションが苦手
その時に初めて知ったのですが、彼は、外部関係者とのコミュニケーションが苦手だと言うことがわかったのです。苦手が故に、作業スピードがかなり落ちていたのです。
リサーチのように、あるテーマに向かって、自分自身でどんどん作業を進められるものとは違い、お客さんの意向や状況を考慮しながら、広告運用会社をコントロールしていくなど、自分の意志だけでは進めることができない仕事を、今まで一人で経験してきたことがなく、何をどのように進めて良いかわからなかったのです。
そもそもこの事を事前に私が把握できていなかったことが問題ではあったのですが、彼は関係をコントロールすることが苦手なことと、新しいことにチャレンジすることに、かなり慎重になるタイプだと言うこともわかりました。既にプロジェクトは動いてしまっていたので、彼とは二人三脚でやっていくことで、プロジェクトは無事に完了しました。
プロジェクト終了後に、彼と振り返りのミーティングをした時に、今回のプロジェクトを通して、次回に向けた改善点がないか聞いてみると、「これで行こうと決断するのに時間がかかっているので、決断スピードを向上していきたい」と言うのです。そのために何をするか話し合い、彼が言ったのは、
・マーケティングについてもっと勉強する
・決断するための情報を集める
・関係者とのコミュニケーションを増やす
という対策を打ち出し、今回のプロジェクトは終了しました。
失敗するのではないかという恐怖心
彼には、タイミングを見て話をする予定ですが、こういったパターンの場合、「初めてやるから、先のことが想定できなくて、失敗するんじゃないかと怖くなって動けない」というのが、彼の本音だと私は思っています。
私も昔はそうでした。若い頃は、まだまだ経験値が足りませんので、やったことがない事をやる時に、それをやったらどんな失敗が待っているのか、失敗してしまったらどうなってしまうのか、色んなことを想像してしまって、どんどん動けなくなってしまうのです。
たとえば、よくテレビ番組で、バンジージャンプをやったり、プールの飛び込み台からジャンプをするシーンがありますが、多くの人が、ジャンプする前に尻込みしてしまっています。中には、あまりの怖さに泣き出してしまう人もいます。ジャンプする前から、ジャンプした気持ちになって恐怖を味わってしまっています。
本来は、ジャンプした時に一番恐怖を味わうはずなのに、ジャンプする前から恐怖を味わっているのです。本当はジャンプしてから数秒間の恐怖を味わうだけで良いのに、ジャンプする前の30分も1時間も前に、恐怖を味わっているんです。色んな恐怖のパターンを想像しながら。
私は、この想像が、行動力を下げている最大の原因だと思っています。先ほどの例の彼も、この失敗したらどうしようという恐怖と戦っていたことで、いつものスピード感を出すことができなかったのだと思います。
恐怖心はマイナス面だけではない
実際に、一度経験して問題のなかった業務については、その後はスピーディにできるようになっています。
しかし、このように、初めてやることについては、時間をかけてスピードが落ちてしまうかもしれませんが、ちゃんとチャレンジして、自分が想像する以上の恐怖はそうは訪れないとわかれば、次からの行動は変わっていくと思うので、尻込みすることは、決してマイナスではないのですが、その恐怖にどうしても打ち勝てない時に、自分自身にこのように問いかけてみてください。
失敗が怖くて前に進めない時の自問自答
「もし、これからチャレンジすることが、上手く行かなかったら、自分はどうなってしまうのか?」
という自分自身への問いかけです。
先ほどの例で考えてみると、
「もし、お客さんに一生懸命考えた企画案についてダメ出しされたらどうなってしまうのか?」
「もし、広告運用会社さんに、そんなスケジュールじゃできないと言われたらどうなってしまうのか?」
といったような問いかけです。
これ、この質問の答えは、「じゃあ別の方法考えよう」で良いと思いませんか?
単純に別の方法を考えて、また提案すれば良いだけなのです。それだけなのです。それだけなんだと思ってもらいたいのです。
まとめ
今回の記事は、「やったことがない仕事を前に進めるための方法」についてお話をしてきました。
何かをやる前に、尻込みして、恐怖を味わっていれば、やってみると大抵のことは、その恐怖を超えることはほとんどありません。
私はジェットコースターがあまり得意ではありませんが、初めてディズニーランドのジェットコースターに乗った時、初めて富士急ハイランドに行ってジェットコースターに乗った時、乗る前はかなりドキドキしましたが、乗った後は、想像していた恐怖なんて一つも起こらず、とてつもない爽快感を味わったことを覚えています。
あなたの昔の事を思いだしてみても、嫌だなーと思っていたことも、終わってしまうと何てこと無かったなと言うことが殆どでは無いでしょうか。
ぜひ明日から、「思ったような結果が出なければ、別の方法を試そう!」という気持ちで、新しいことにチャレンジしていってもらえたらと思います。
それは今回はここまでとさせていただきます。
今回の記事が、小さなことでも、何かあなたの人生のお役に立てましたら嬉しいです。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。