[template id=”1852″]
・緊張しやすくて笑顔がだせない
・第一印象に自信がなくて初回訪問はいつも緊張する
営業で第一印象を良くするための心理テクニックを知りたいと思っていませんか?
実は、この記事で紹介する『第一印象を良くする営業に役立つ心理テクニック』を理解すると、誰でも第一印象を良くすることができます。
なぜなら、営業15年以上のわたしが実際に現場で実践して、初めて会うお客様でも普通に話せるようになったと実感している方法だからです。
この記事では、なぜ第一印象が作られてしまうのかということと、どうすれば良い第一印象を与えられるようになるのかを紹介します。
記事を読み終えると、明日から会うお客様への第一印象の与え方をどうすれば良いかわかるようになります。
高等な心理テクニックを使う訳ではなく、心構え一つで出来ることなので是非チャレンジしてみてください。
それでは内容に入っていきましょう。
営業は心理テクニックを使うと効果的|第一印象を良くする方法
結論からご紹介します。
第一印象をよくするには、あなたの長所や得意分野の話をして、“人間らしい部分”を見せることです。
1946年にソロモン・アッシュが行なった印象を形成する実験によって、このことが証明されています。
【実験内容】
ある人物の性格を書いた2つのリストを被験者に渡し、その人物に対する印象について質問をしました。
リスト1:彼は、「知的な、勤勉な、強力な、批判的な、頑固な、嫉妬深い」人である
リスト2:彼は、「嫉妬深く、頑固で、批判的な、強力な、勤勉な、知的な」人である
『リスト1の彼』と『リスト2の彼』を読んで、あなたはどのような印象を持ったでしょうか。
よく読むと分かると思いますが、このリストは同じ言葉を反対の順序で並べているだけなのです。
しかし、実験を受けた被験者の印象には大きな差が生まれました。
ポジティブな性格を先に提示されると「多少の欠点はあるが、能力のある人」という好印象が形成される
『リスト2の彼』
ネガティブな性格を先に提示されると「他の欠点のために、能力が発揮できない人」という悪印象が形成される
という実験結果になったのです。
この実験結果により、先に提示された特性にイメージが引っ張られ、そのあと提示された性格の意味解釈が変化したということが言えます。
このことから、初対面の人に自己紹介をする場合は、謙虚にならずに自分の長所や得意分野を話す方が、そのあとの印象が良い方向に進むということが言えるのです。
日本では、“謙虚な姿勢が美であり好印象である”と評価されることも多いので、自分の長所や得意分野を話すことを難しく感じる人も多いと思います。
しかし、心理学としては有効なことが証明されていますのでチャレンジしてみましょう。
なぜ第一印象が大事なのか?
そもそもなぜ第一印象が大事といろいろな人が言うのでしょうか。
もちろん第一印象をわざわざ悪くしようと思っている人はいないと思いますが、もし第一印象が悪くなったとしても、そのあとに挽回すれば良いと思いませんか?
しかし、あなたはご存知だったでしょうか。
人間の思い込みは、長期にわたって変わることは無い
一度悪い印象を持たれると、くつがえすのはかなり難しい
という事実を。
理由をご説明します。
人間は初めて会った人の特徴を、どのように捉えているかご存知ですか?
コンピューターのように網羅的に情報を読み取って、印象の情報を組み立てているのでしょうか。
人間の複雑な脳ならできそうな気はしますが、そうではないのです。
人間というのは、
・この人は良い人そうだな
・なにか売り込まれそうだな
・ちょっと苦手なタイプだな
といった、漠然とした印象をベースにして、あっという間にその人の印象をつくりあげてしまっているのです。
そして、一度つくられたこの印象は、修正されにくく増幅し続けていくのです。
この現象には名称もついていて、心理学では「初頭効果」と言われています。
なぜ『初頭効果』が起きるのか?
それは、人間は「確証バイアス」の固まりだからではないかと考えられているからです。
確証バイアスとは、
仮説や信念を検証する際にそれを支持する情報ばかりを集め、反証する情報を無視または集めようとしない傾向のこと
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
を言います。
つまり、確証バイアスによって、何となくつくりあげてしまった第一印象を反証する情報は無視し、支持する情報ばかり集めてしまうことで一度つくられた第一印象は、修正されにくく増幅し続けていくということなのです。
しかし、本来物事の真実を見極めるには、「確証」だけでなく「反証」も確認しなくてはならないはずです。
「苦手なタイプそうだな」を証明するためには、苦手なタイプである証拠を集めることと、好きなタイプである可能性を0にしなくてはならないということです。
「確証」と「反証」
「確証」と「反証」を確かめて、初めて会った人の印象を判断しなくてはならないことは分かりましたが、私たち人間にはそこまでの能力が備わっていないようです。
第一印象で「苦手なタイプ」と思い込んだら、苦手なタイプと確証できる情報にばかり目が行くようになります。
以前わたしも、そういった傾向の強いメンバー(以降、Eさん)と一緒にプロジェクトをやった経験があります。
Eさんは、苦手と思っている人間が近くにくると、あからさまに不機嫌な態度になってしまい毎回プロジェクト全体の空気が悪くなっていました。
Eさんが苦手と思っている人間が、Eさんの仕事をフォローしたとても、その「反証」は無視されていました。
なぜなら、人間は「確証」ばかり集めていくほうが簡単であり、「やはり自分は正しかった」と自己肯定できるからです。
あなたの周りでも同じような現象が見られるのではないでしょうか。
この経験からも、第一印象が悪いとその印象をくつがえすことは難しいと感じています。
いますぐ何をすれば良いか?
ここまで、第一印象をよくするには、あなたの長所や得意分野の話をして、“人間らしい部分”を見せることが大切であることをお話してきました。
そして、第一印象が悪くなってしまった場合は、その印象をあとからくつがえすことは難しいとお話してきました。
それであれば、明日からやるべきことは明確ですよね。
あなたの長所や得意分野の話をして“人間らしい部分”を見せることですね。
決して自慢話をするという意味ではなく、目の前の人にとってメリットとなることであれば、謙虚にならずあなたの経験したことを話せば良いのです。
忘れてはいけないのは、自分のことよりも目の前にいるお客様のことを思って行動していくことです。
まとめ
今回の記事では、『第一印象を良くする営業に役立つ心理テクニック』についてお話をしてきました。
初めてお客様にお会いしたときに緊張して、いきなり本題について話をはじめる人を私は何人も見てきました。
いま現在、第一印象に自身の無い人は、仕事の本題に入る前の会話(アイスブレイク)を大切にしてみるのも良いかもしれません。
そこで『人間らしい部分』を見せて、謙虚になり過ぎず、ポジテイブな言葉の発信を心掛けていきましょう。
それでは今回の記事をまとめて本記事を終わりにしたいと思います。
・第一印象をよくするには、長所や得意分野の話をして“人間らしい部分”を見せる
・1946年にソロモン・アッシュが行なった実験によって証明されている
ポジティブな性格を先に提示されると「多少の欠点はあるが、能力のある人」という好印象が形成される
ネガティブな性格を先に提示されると「他の欠点のために、能力が発揮できない人」という悪印象が形成される
■なぜ第一印象が大事なのか?
・人間の思い込みは、長期にわたって変わることは無いから
・一度悪い印象を持たれるとくつがえすのはかなり難しいから
・この現象を「初頭効果」と言う
■なぜ『初頭効果』が起きるのか?
・人間は「確証バイアス」の固まりだから
■いますぐ何をすれば良いか?
・初対面であなたの長所や得意分野の話をして“人間らしい部分”を見せる
・自慢話をするのではなく、目の前にいるお客様のことを思って行動していく
[template id=”1856″]