渋谷巧「中卒の僕が年商70億円企業を作れた理由|書評

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今回の書評記事では、著書「中卒の僕が「年商70億円企業」を作れた理由」をご紹介します。

 

 

この本は、こちら(↓)でもツイートしたのですが、発売前にamazonランキング1位を獲得したということで、気になって購入しましたので書評をお届けします。

 

 

 

 

それでは内容に入っていきましょう。

 

 

目次

渋谷巧「中卒の僕が年商70億円企業を作れた理由|書評

 

著者「渋谷巧」のプロフィール

 

 

著者は株式会社イーグループホールディングス代表取締役で「解体王子」とも呼ばれています。

 

 

イーグループホールディンスは解体業をコアビジネスとしていて、不動産業やイベント業などグループ企業9社を経営されています。

 

 

著者は、高校中退後に解体業の世界に入り、19歳で起業して22歳で法人化しています。

 

 

その後たった10年でグループ9社にまで拡大し2019年度は年商70億円に届くようです。

 

 

ユニークな経営手腕で右肩上がりの成長を続けていて、若手実業家としていま注目をされています。

 

 

アーティストの一面

著者は、2012年8月にavex entertainmentからアーティストとしてメジャーデビューもしています。

 

 

湘南乃風の若旦那のプロデュースで歌も出していて、レコチョクジャンル別デイリーランキング1位、レコチョク総合5位の記録も持っています。

 

 

参考までに、その歌がこちらです。

 

 

私は本を読んでからこの動画を見たのですが、著者の半生を歌にしたようなミュージックビデオになっています。

 

 

この本はどんな結論を説明してくれる本なのか?

 

「人との関係を築く方法」を教えてくれる本

 

「従業員ファーストの徹底による、社員が自ら動く環境を整える方法」と「人との関係を築く方法」を教えてくれる本です。

 

 

著者がヤンチャだった若い頃、地元でNo.1になるために考えたことが仲間を出来るだけ多く集めること。

 

 

そして、19歳で起業してからビジネスをまわしていくために考えたことも仲間を集めることでした。

 

 

最も苦労したことは、「集めた仲間を動かすこと」だったそうです。

 

 

そんな著者が「人を動かす」ために昔から大切にしている2つのことが、

 

 

・こいつと居ると面白いと思ってもらうこと

・新しい価値観を提供していくこと

 

 

だそうです。

 

 

本書で紹介されている従業員を動かすための施策も、全てはこの二つに集約されていると思います。

 

 

いかに従業員のことを思い、考えることが経営に効果的であるか常識にとらわれない経営手法が紹介されていますのでポイントをご紹介していきます。

 

 

どんな悩みを持つ方におススメか?

 

従業員や部下を動かす立場にいる方に参考になりそうです。

 

 

この本が向いている人
・経営者の方

・起業したいと思っている方

・部下の動かし方に悩んでいる方

 

 

本の目次(一部紹介)

 

第一章 原点と基礎と
 1 他人が作ったルールを疑え
 2 リーダーに必要なのは、「過去」ではなく「未来」
 3 1秒1秒が”プレッシャー”になる感覚を持つ

第二章 経験と成長と
 8 「人に教える」前に、まずは自分自身を見直す
 9 困難を乗り越える秘訣は「誰かのため」
 10 社員にたくさん給料を払えば「得」しかない

第三章 経営と人と
 19 社員とのコミュニケーションは、
   会社に「大きなメリット」をもたらす
 20 部下の長所を見抜くのは“下から目線”、
   組織図ありきで人を動かしてはいけない 

第四章 会社と未来と
 27 仕事では素の自分を切り離し、
   「経営者」という“役柄”を演じる
 28 「なんでも屋さん」では成功できない

 

 

本書からPickUp

 

本書の中で著者が「人を動かす」ために取り組んでいて、私もサラリーマンとしてこの制度があったら良いと思った施策を2つご紹介します。

 

 

また、本書の中では営業が得意な渋谷さんの営業手法も紹介されています。

 

 

その中で明日からすぐに使える営業手法をご紹介します。

 

 

Point1:粗利の●%が給料

著者は、「人は給料をたくさんもらうと変わる」と言っており、特に若者は給料をたくさんもらう=自分が役に立っている感覚を得られると考えています。

 

 

同社では会社の1ヶ月の粗利の中から給与割合を決めて、社員に分配する形を取っています。

 

 

つまり、会社がいくら儲けたかによって給料が変わるのです。

 

 

そして、社員それぞれで割合が違っていて仕事の功績によってパーセンテージ決まっています。

 

 

この給与体系によって、頑張れば頑張った分だけ自分の給料が増えるため、社員のモチベーションに繋がっているようです。

 

 

その他の利点として、会社の利益が「自分ごと」になるという点です。

 

 

世の中のサラリーマンは、会社の売上がいくらで、粗利がいくらなのかをきちんと把握している人は少ないのではないでしょうか。

 

 

若年層になればなるほど、その傾向は強くなると思います。

 

 

自分の給料のことを考えるのが精一杯です。

 

 

つまり著者が採用しているこの給与体系は、「自分の給与=会社の利益」なのです。

 

 

社員は自ずと自分の給与を上げるために、会社の利益を上げることに専念するという仕組みです。

 

 

この仕組みは、良いやり方だなと思います。

 

 

Point2:経費の使い方

同社の中で最も変わったルールだなと思ったのと同時に、個人的に羨ましい、我が社にも取り入れて欲しいと思ったルールが「経費」のルールです。

 

 

同社では様々なものが経費利用可です。

 

 

例えば、社員が二人以上いれば飲食に経費を使って良いルールだそうです。

 

 

「一緒に汗をかきながら営業先を回っている部下に、上司としては昼食代くらいは出してあげたくなるもの。そう考えるのは会社のためなので、経費として認めて良い」

 

 

同様に、上司が部下を飲みに連れて行くのも会社のことを思ってのことだから経費OK。

 

 

私情ではなく、会社のためであれば経費OKになる。

 

 

「上司が部下との飲み代を自腹で出すほうが問題。上司が部下をねぎらうのは、会社のため。それを個人が負担するというのはおかしい。」

 

 

という考え方を著者は持っています。

 

 

経費が使えることはもちろん魅力的ですが、

 

 

「上司が部下をねぎらうのは、会社のため。それを個人が負担するというのはおかしい。」

 

 

という考え方は、私はとても素晴らしいと感じました。

 

 

現代の若者世代は飲みニケーションを好まない傾向がありますが、それでも悩んでいる時の飲みニケーションは有効的です。

 

 

こういったときに気軽に飲みにいける環境が会社内に用意されているのは興味深く感じます。

 

 

Point3:著者の営業方法

著者は、「クライアントと絶対にイーブンな関係を保つ」営業手法を取っています。

 

 

クライアントが困っているときは最大のチャンスと捉え、困っていることをとことん解決してあげる。

 

 

すると、相手にとっての”オンリーワン”になる。

 

 

という考えです。

 

 

「まずは自分が負けてもいいし、傷ついてもいいから、本当にその人のことを親身になってとことん考える。そして実際に動く。そうすれば、必ずそこに「本気のありがとう」がついてくるはず」

 

 

と考えています。

 

 

もう一つの営業手法をご紹介します。

 

 

これは明日からでもすぐに取り入れることができますし、私もいつも営業を行う時に意識していることです。

 

 

もしあなたがまだ実践していない方法でしたら、ぜひトライしてみてください。

 

 

それは、「意識的に相手の名前を言う」ことです。

 

 

たとえば、お客様の携帯に電話をしたとき、もしくはお客様から電話がかかってきたとき、あなたはどのように電話対応していますか?

 

 

大抵の人は、「●●会社の△△です。」と対応すると思います。

 

 

もちろんこの対応はOKなのですが、もうひと工夫できることがあります。

 

 

著者が電話に出る時、「●●さん、お疲れ様です」や「●●さん、こんにちには」と、相手のお客さんの名前を意識的に口にしているそうです。

 

 

実際にあなたが誰かに電話をして、あなたの名前を呼んで出てくれたらどうでしょう。

 

 

「あっ、自分のことをちゃんと覚えてくれてるんだな」と気持ちよくなりませんか?

 

 

その後の電話の会話がスムーズに進むのではないでしょうか。

 

 

名前を呼ぶことは会社や肩書きではなく、人間同士であなたと付き合っているという意思表示になります。

 

 

良好な関係を築いていくヒントになりますので、ぜひトライしてみてください。

 

 

意識的に名前を呼ぶだけですのですぐに出来ると思います。

 

 

本書を読んでいますぐ何をすれば良いのか?

 

前述しましたが、まずはお客様や外注先など、仕事で関わる他社の人たちの名前を意識的に呼ぶことからトライすることが良いと思います。

 

 

本書では、経営者として取り組んできたことも多く紹介されていますが、著者の根幹にあるのが、「付き合う全ての人といかに楽しく過ごしていくか」を実践されてきたことが書かれていると思います。

 

 

その方法が経営だったり、営業だったり、シチュエーションによった手法を紹介してくれている本だと私は思います。

 

 

明日から早速、名前を呼ぶことを実践していきましょう!

 

 

まとめ

 

今回の記事では、著書「中卒の僕が「年商70億円企業」を作れた理由」をご紹介してきました。

 

 

自己啓発本やビジネス本をたくさん読まれている方には、新しい知識として得られることは多くはないかもしれません。

 

 

しかし、その当たり前のように感じることを、「従業員のため、お客様のため」を徹底的に考えて実践されているのが、渋谷巧という実業家なのだと思いました。

 

 

それにより、これだけ短い期間に年商70億円という実績を残されている結果だと思います。

 

 

学歴など関係なく、いかに人を想って仕事をしていくかが大切であるかを気付かせてもらった本でした。

 

 

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