「お昼ご飯を食べた1〜2時間後にいつも眠くなる」
「夕方は何だか身体が重くて、ヤル気が出ない」
「もっと集中して短時間で作業を終わらせたい」
こんな気持ちと毎日葛藤している方は多いのではないでしょうか。
私も昔は、15時を過ぎると、いつも猛烈な眠気が襲ってきて、フリスクやガムを食べまくっていました。前日に早めに寝て、7時間程度の睡眠を取ってもこうなってしまうので、何か病気なのではと、本気で心配になったこともありました。
今回の記事では、朝方に人間が集中した方がメリットが大きい理由と、日中に集中して仕事に取り組むための生活習慣についてご紹介します。
現在の仕事スタイルを見つめ直す
あなたは、日中に仕事に集中するために、どのような工夫をされているでしょうか。
- 朝にエナジードリンクを一気飲みする
- スケジュールをパンパンに入れて眠くならないようにする
- 集中力が切れたり、眠くなったら一服しにいく
など、人によって方法は様々だと思います。しかし、改めて現在の仕事スタイルが本当にベストなのか、見つめ直してみることをおすすめします。
例えば、営業が『スケジュールをパンパンに入れる』という場合、商談やミーティングをパンパンにいれることが考えられますが、その60分のミーティングは本当に集中できているでしょうか。本当は30分で終わらせることが出来る場合はありませんか?
また、営業には、お客様商談のための提案書の作成という仕事もあります。おそらく多くの営業マンは、日中の商談やミーテイングが終わった後、残業して提案書を作っていると思います。
しかし、残業することで、帰りが遅くなって寝不足になり、次の日に眠くならないように、またスケジュールをパンパンに入れるという悪循環が習慣化されてしまうケースが多いと思います。
もう一例を考えると、『集中力が切れたり、眠くなったら一服しにいく』場合ですが、タバコを吸う方は、この行動が多いのではないでしょうか。
私の周りに、この行動をしている同僚が何人かいますが、彼等は、一服しに行くと、20〜30分は戻ってきません。恐らく一日に5〜6回一服をしに行きますが、この行動だけでも、100〜180分は一服していることになります。
彼等は、「一服している時にしか話せない会話もあるんだよ。一服も仕事の内だよ。」と言います。確かにそれも大事な事ではありますが、そう言いながらも、「忙しい、忙しい。時間がない。」と、いつも残業をしてしまうので、帰りが遅くなり、次の日もこの行動パターンを行うという悪循環が起こってしまっています。
両例とも、今回のテーマである“日中に仕事に集中する”ためには、適した仕事スタイルではないかもしれませんね。
このように、現状の仕事スタイルを見つめ直してみるだけでも、改善できそうなことが見えてきます。
現在の生活習慣を見つめ直す
ここからが今回の本題です。
あなたに一つ質問です。人間の“活力の源”は何だと思いますか?
「おいおい、活力って、こいつは何をいきなり言ってるんだ!」と思われた方もいるかもしれませんが、この考え方が非常に大切になりますので、ここで引かずに、もう少し先まで読んでみてください。
人はそれぞれ、活力があるので行動ができます。そして、一日の活力量も決まっています。会社に通勤するのも、プレゼンをするのも、何をするにも、全て活力を使うことで出来る行動です。
この、“活力を使う”という考え方が非常に重要なのですが、殆どの方はこの考え方をしていません。
朝起きて、顔を洗って歯を磨いて、朝食を食べて、出勤して、働いて、帰ってきて夕食を食べて、お風呂に入って、テレビを見たり、スマホをいじって、寝る。この習慣化された行動を、特に意識を持たずに行なっている人が殆どです。
この強く意識を持たずに行なっている行動を少し変えるだけで、劇的な変化を感じると思います。活力量が多かったり、活力の使い方が上手い人ほど、行動力や集中力が高まりますので、仕事の成果も出やすくなります。
ここまでよろしいでしょうか。(怪しいやつと思われていないか、ちょっと心配ですが。)
さて、話を戻してまして、人間の“活力の源”についてですが、今回は、3つの源についてお話をします。
一つ目:酸素
二つ目:食物
三つ目:睡眠
当たり前のように感じるかもしれませんが、この当たり前が出来ていない人が殆どですので、是非チェックしてみてください。
酸素=呼吸の意識
まず一つ目の酸素ですが、これは呼吸についてです。
あなたは、何か呼吸で意識していることはあるでしょうか。
私たちは、一日に約2万回以上も呼吸を行なっているといわれていますが、この呼吸が体に様々な影響を及ぼします。
特に、パソコンやスマホが普及している現代では、前かがみ姿勢になることが非常に多くなっています。前かがみ姿勢になると、呼吸を行う胸郭がうまく膨らまず、前かがみ姿勢が続いてしまうことで、胸郭が膨らみにくくなり、呼吸が浅くなってしまいます。
浅い呼吸になってしまうと、胸郭と連動する体幹にある他の筋肉がしっかりと使われないことで、姿勢が崩れたり、首や肩の凝りなどの症状が発生すると言われています。
さらに、浅い呼吸は心にも影響します。
浅い呼吸のリズムと情動反応を司る扁桃体の活動が密接であることも分かってきており、浅い呼吸により、呼吸が早くなり、呼吸が早くなると、不安や緊張に繋がりやすくなってしまいます。
このように、今まで無意識に行なってきた呼吸ですが、2万回の呼吸を毎回意識的に行うことは不可能ですので、ふと気付いた時で構いませんので、深い呼吸をするようにしましょう。
私もパソコンやスマホを使った作業が多いので、ふと気付いた時には深呼吸をしたり、何か作業を行う時は、60分のタイマーをセットして、タイマーがなったり、大きく深呼吸するようにしています。これだけでも、身体の怠さが軽減され、集中も続くようになりました。
簡単にできることだと思いますので、是非実践してみてください。
食事の意識
二つ目の食物は、食事についてです。
現代の私たちは、朝食、昼食、夕食と一日三食を基本としています。生まれた時からこの習慣なので、何の疑問も持たないと思います。
前述しましたが、私は以前、昼食後の午後3時頃になると、いつも猛烈な眠気に襲われていました。ある時、親知らずを抜歯する機会があったのですが、ドライソケットになってしまったこともあり、激痛で2週間ほど、まともな食事がとれなくなった時がありました。
この時の食事内容は、こんな感じでした。
朝食:ゆで卵+フルーツ
昼食:なし or inゼリー or おにぎり1個
夕食:柔らかい食事
お腹は空いていたのですが、痛みで食べられないという状況だったので、空腹と戦うのがキツかったのですが、3〜4日もすると空腹にも慣れてきました。この状態になった時に、ハッと気付いたのですが、それまで悩んでいた“15時の睡魔”が訪れてこなくなったのです。
昼食後の眠気の大きな原因には2つ考えられます。
- 食べた物を消化させるために血液が胃腸に優先的に運ばれ、脳への血液量が減る
- 米やパンなど、糖質の多い食事により、血糖値の急上昇・急降下が起こる
食事の量を減らすことで、この2つの要因が影響しなくなったことが考えられます。
親知らず抜歯以来、私は食事を見直し、この時の食事スタイルに変えたのですが、すこぶる快調です。副次効果として、体重も減ったことで、身体が軽くなり、営業の外回りも非常に楽になりました。
現代の日本人は、食べ過ぎていると言われていますので、今一度、あなたの食事を見直してみることをおすすめします。
睡眠の意識
三つ目は睡眠です。睡眠の質を高めていくということです。
睡眠については、意識をされて工夫している方もいるかもしれませんね。
ここでは、私が実践して効果の大きかった5つの方法をご紹介します。
- 寝室に光をシャットアウトする
- 寝る直前(1時間前)は映像(テレビ、スマホ、PC)は見ない
- 寝る4時間前に食事を終わらせる
- 昼食後に20〜30分寝るとエネルギー回復する
- 寝る前に水を飲むときは常温水にする
特に①の方法は、劇的に変化があったのですが、私の寝室の窓は、上下に分かれたシャッターを閉めて、光を遮る形になっています。以前は、毎晩寝るときに、朝、光が入ってきて目が覚めるように、上側のシャターを開けていました。
しかし、人は、寝ている時でも、まぶたを通して入る光に反応をしていて、些細な光も肌から光の影響を受けてしまうということを知り、上下ともにシャッターを閉めて、真っ暗な状態にして寝るようにしています。
こうすることで、小さかった子供も夜中に起きることが減り、朝までしっかり寝れるようになりました。
朝方に集中したい作業をする
ここまで、日中に集中して仕事に取り組むための生活習慣として、“仕事スタイル”と“呼吸・食物・睡眠による活力”の観点から改善点を見てきました。最後に、効果的な活力の使い方について、ご紹介して本記事を終わりにしたいと思います。
人は、一日の活力量をどんどん消費しています。
私は今まで、自分の営業力を上げるための活動を、仕事が終わり、家族が寝てから取り組むことが多く、21時過ぎの疲れ切っている状態で、自分にムチを打って取り組んでていました。
当然ですが、その時間には、会社の往復や日中の仕事、朝と夜の子育てや家事により、殆どの活力を使い切っている状態で、全くと言って良いほど、集中できませんでした。
活力の存在を知ってから、活力の源である“呼吸・食物・睡眠”を特に意識する生活スタイルに変え、活力量が満タンな状態である朝に営業力をあげるための情熱を注ぐことにしました。そうすることで、夜に行っていた作業の何倍も効率があがりました。
もしあなたが、夜にコクリコクリしながら作業を行っているようでしたら、思い切ってその日は作業を終わりにして、朝方に作業をしてみてください。
1週間も続ければ、朝起きることは全く辛くありません。是非試してみてください。大きな変化を感じていただけるはずです。
最後に
今回私がご紹介した方法も、あなたの現状の環境によっては、出来ること、出来ないことがあるかもしれません。
しかし、仕事を効率的に行なっていくためのツールや技術は世の中に山ほどありますが、それを扱う私たちの心が正常でないと、そのツールや技を知っていたところで、何の役にも立ちません。
今回の記事が、あなたの何かを考えるきっかけになって、あなたの毎日を少しでも明るくするきっかけになれば嬉しいです。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
ありがとうございました。