新規事業立ち上げに必要なPDCAサイクルとは|できないと立ち上がらない

今回のお悩み
・新規事業がうまくいかない

・新規事業を立ち上げる方法を知りたい

・PDCAサイクルがどうしても回せない

新規事業がうまくいかないと悩んでいませんか?

実は、この記事で紹介する『PDCAサイクルの重要性』を理解すると、誰でも新規事業を立ち上げることができます。

なぜなら、7年間新規事業立ち上げに携わってきて、最終的に行きついた新規事業立ち上げに絶対必要なことは、このPDCAサイクルだと実感しているからです。

この記事では、新規事業立ち上げになぜPDCAサイクルが必要なのか、どうすればうまくPDCAサイクルを回すことができるのかをご紹介します。

記事を読み終えると、明日から新規事業立ち上げに向けてどのようにPDCAサイクルを回していけば良いかが分かります。

それでは内容に入っていきましょう。

目次

新規事業立ち上げに必要なPDCAサイクルとは|できないと立ち上がらない

新規事業は千三つで難しい

結論から言います。

PDCAサイクルが回せない人には、新規事業立ち上げはできないと言っても過言ではありません。

新規事業立ち上げには、PDCAサイクルを回すことが絶対に必要なのです。

新規事業の立ち上げは、『千三つ(センミツ)』だと良く言われます。

千三つとは、『千品目出しても当たるのは三品目くらい』という意味で、新事業立ち上げの難しさを表しています。

新規事業では、千品目の中の一品目を作り上げるにも、千通りの仮説出しと仮説検証が必要です。

そのぐらい新規事業立ち上げは難しいと言われています。

この千通りの仮説検証を繰り返すために必要なのがPDCAサイクルなのです。

このPDCAサイクルさえ身に付けていれば、誰でも新規事業を立ち上げることが出来るとも言えるのです。

PDCAサイクルとは

PDCAサイクルを聞いたことがある人は多いと思いますが、改めてPDCAサイクルとは何かを紹介します。

PDCAとは、『これまで以上の成果を出すことができるために存在する考え方』です。

PDCAサイクルの図

Plan(計画する)➤Do(実行する)➤Check(評価する)➤Action(改善する)のサイクルをまわす。

つまり、『新規事業がうまくいくための計画を立てて、実行して、実行したことを振り返って、もっと上手くいく方法を試す』ということです。

このサイクルを使って、新規事業における千三つの三つの答えを探し当てていくのです。

シンプルにいうと、新規事業には才能なんてものはなく、いかにこのPDCAサイクルをライバルよりも高速にまわして答えに辿り着くかなのです。

しかし、PDCAサイクルの考え方はすごくシンプルで、当たり前のように感じるのですが、この当たり前をきちんと”やり続けられる人”が本当に少ないのです。

新規事業立ち上げがうまく行く人とうまく行かない人の差は、ここに差があります。

なぜPDCAサイクルを回せないのか?

PDCAサイクルの敵と戦っている

しかし、こんなにシンプルで当たり前な考え方なのに、実践すればうまくいくとわかっているのに、PDCAサイクルを使いこなすことが出来ないのでしょうか?

それは、新規事業に対して「やらされている感」があるからなんです。

どういうことかと言うと、

新規事業に携わっている人の多くは、会社から命じられて新規事業をやっていると思います。

わたし自身も、会社から突然「何でも良いから儲かるビジネスを考えて」と体制もルールも何もない中で命じられました。

この“会社にやらされている”という思い込みを持ったままだと、どうしても前向きなPDCAサイクルが回せないのです。

なぜ自分はこの新規事業に取り組むのか、取り組んだ先にどんな未来を実現したいのかという思いを持たないと、どうしても前向きにはなれないのです。

それでもPDCAサイクルをまわすための方法

お客様と約束している姿

とはいえ、どうにか新規事業を立ち上げなくてはなりませんよね。

やらされている感の中でも、前向きにPDCAサイクルをまわす方法をご紹介します。

わたしが新規事業で行き詰ったときに読む本の一冊に「これだけ!PDCA」という本があります。

2012年に発行されていますが今でも十分に通じるものがあって、やらされている感の中でも前向きに仕事をするためには、「お客様との約束を宣言する」という言葉があります。

新規事業を立ち上げるということは会社からやらされていることかもしれませんが、その新規事業の中で自らがお客様と約束したことに対しては自分の思いが入ります。

「これはお客様との約束なのだから」と、徹底して取り組むと自然とPDCAサイクルがまわるということなのです。

たしかにお客様との約束を破るというのは、あまり出来ることではありませんので自分を律するためにも良いですよね。

しかもこの約束を守ることは、他社との差別化にもつながりますので、自社の強みになります。

あなたの新規事業でお客様と守る約束は何でしょうか?

ぜひ考えてみてください。

具体的なPDCAサイクルの回し方

PDCAに大切なのはPlan

お客様と守る約束を決めたら、あとはPDCAサイクルをまわしていきます。

それぞれについて掘り下げていきましょう。

Plan(計画する)

Step1. 現状把握

現状新規事業がうまくいっていないという人は、現状把握から行いましょう。

現状把握することは、

・これまでに何をしてきたのか?その結果はどうだったのか?
・現状の問題は何なのか?
・なぜその問題が発生しているのか?

自社分析、競合分析含めて現状把握をするための調査をして、新規事業がうまくいくための仮説を再度洗い出していきます。

調査が苦手な人も多いですが、ビジネスは勘でうまくいくことは殆どありませんので、必ず調査をして根拠データを基に仮説を立てるようにしましょう。

調査の仕方が分からないという人は、こちらの記事で紹介していますので参考にしてみてください。

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Step2. PLAN作成

調査によって新規事業がうまくいくための仮説を見つけ出したあとは、PLANを作っていきます。

ここで大切なのは5W1Hです。

また基本的なことが出てきたよ。とバカにする人がいるかもしれませんが、自分自身が本当にこれができているのか確認してみてください。

▶︎5W1Hとは?

Why 目的や理由は何か?
What 何を行うのか?
When 時間、時期、期間は何か?
Who 誰が行うのか?
Where 場所はどこか?
How 方法や手段は何か?

あなたが考えた計画を5W1Hで具体的にして、そのまま実行できる状態にしましょう。

そうすることで、次のステップのDOに進むことが出来ます。

Do(実行する)

Step3. 実行前の心得

計画をつくったあとは、実行フェーズです。

計画を作るより実行する方が得意という方は多いのではないでしょうか。

実行フェーズで大切なことは、『テンパらない』ことです。

他の記事でも書いていますが、新規事業は本当に忙しいです。

やらなくてはならないことが沢山あります。

企業によるかもしれませんが、新規事業立ち上げの時期は、人材や予算含めたリソースが充実していない場合が多いです。

そのため、一人で企画、営業、導入までこなさなくてはなりません。

それだけでも大変なのに、サラリーマンとしての通常業務もある上に、上司からの指示、お客様からのクレームなどのイレギュラー対応も入ってきます。

そうなると大抵の人は、「やることが多すぎて手が回らない」状態になります。

しかし、この状態を乗り切れる方法を身に付けないと、新規事業立ち上げは遠のいてしまいます。

この手が回らない状態に陥ってしまう人の特性が先程ご紹介した「これだけ!PDCA」で紹介されていました。

手が回らない状態に陥ってしまう人の特性

思い当たる人も多いのではないでしょうか。

ぜひ実行前の心得として覚えておきましょう。

Step4. 実行・管理

実行前の準備ができたところで、いよいよ実行に入ります。

実行に入ると、前述したように多くのタスクが舞い込んできます。

このタスクをやり抜くためには、タスク管理の方法を知っておくと便利です。

タスク方法はいくつかあって、lifehackerさんの記事でまとめられていたので参考にしてみて下さい。(↓)

仕事がはかどる、片付く、生産性が向上する。7つの殿堂入りタスク管理術

記事の中にも書かれていますが、わたしがおすすめしたいのは、『タスク管理をタスク管理する』です。

タスク整理・管理する方法は色々あるので自分にあった方法を選択していただければ良いと思います。

しかし大抵の人は、タスクを整理して管理し始めたら忙しくてタスクを管理していること自体を忘れてしまいます。

そしてまた、タスク整理・管理ができなくなってしまうのです。

わたしもこの繰り返しでした。

ぜひタスク管理していることを忘れない工夫をしてみてください。

Check(評価する)

Step5. 評価

実はPDCAサイクルがまわせない人の多くは、ここからの『Check(評価する)➤Action(改善する)』ができません。

なぜPlan➤Doで止まってしまうのか?

それは、計画の作り込みができていないからなんです。

計画が作り込めていないと、何をCheckすれば良いのかとCheckする項目を考えることから始めてしまいます。

そうなると、何をしてきたのかなどを思い出す行為が発生してしまい、それが面倒になってCheckがテキトーになってしまうケースがあります。

こうならないためには、やはり『計画を具体的にして、そのまま実行できる状態』にしていれば、その計画と今を比較すれば良いので振り返りが簡潔になります。

計画をしっかりと作ることを意識しましょう。

Step6. 評価タイミング

あなたは、取り組んでいる新規事業計画の評価をどのタイミングで行っているでしょうか?

評価をするタイミングは早ければ早いほど良いです。

実は、新規事業立ち上げがうまくいっていなかった時のわたしは、評価を四半期に一回しか行っていませんでした。

これがどういう事かというと、四半期の1ヶ月目、2ヶ月目は、計画通りにいっているのかを評価していないということです。

つまり、計画通りにいっていなくても、そのまま放置をして改善策を行わなかったということです。

もしわたしが毎月評価をしていれば、年間4回の評価から年間12回に増えますし、毎週評価をしていれば年間48回になります。

どちらが成果がでるかは考えるまでもありませんよね。

Action(改善する)

Step7. 自分を信じる

評価によって考えた改善施策を実施していきます。

ここで大事なことは、『自分を信じる』ことです。

どういう意味かというと、評価してでてきた改善施策に自信をもって欲しいということです。

評価をして改善策を周りに説明すると、「本当にそれでうまくいくのか?」「もっとこうした方が良いのではないか?」と意見が出てきます。

新規事業がうまくいっていない時には、「たしかに本当にこれでうまく行くのかな」と不安になってしまい、上司や会社から言われてことの意見を変えてしまうことがあります。

もちろん周りの意見が正しい時もあります。

しかし、新規事業を誰よりも真剣にやってきて、現場の意見を知っているのはあなたです。

そのあなたが出した改善策に自信を持って取り組んで欲しいです。

強い意志が新規事業立ち上げに近づく必要要素なのです。

Step8. PDCAサイクルを回し続ける

ここまででPDCAサイクルを回したことになります。

しかし気を付けて欲しいのが、ここで終わりにしないことです。

新規事業立ち上げにおいて、PDCAサイクルに終わりはありません。

たとえば新規事業を立ち上げたという基準を、1億円の売上としていたとします。

やっと1億円に辿り着いた時点で、PDCAサイクルを回さなくなったらどうなるでしょうか?

あっという間に競合が現れて、あなたの顧客を奪っていってしまいます。

PDCAをまわした時点で、改善策をすぐに実行できるならばDo(実行する)に戻り、新たに計画を立て直す必要があるならばPlan(計画する)に戻って、PDCAサイクルをずっと回していきましょう。

そのPDCAサイクルを回し続けた人が新規事業立ち上げの成功を勝ち取ります。

OODAよりもPDCAがおすすめ

OODAよりPDCAの方が良い

ここまでPDCAサイクルについてご紹介してきました。

PDCAサイクルについて調べていると、『OODA(うーだ)ループの方が良い』といった記事を見ることもあると思います。

OODAループとは、

情勢を観察(observe)➤方針(orient)➤意思決定(decide)➤行動(act)

とされています。

PDCAサイクルとの違いですが、

PDCAサイクルは「計画を立ててから行動する」

OODAループは「状況をみてとりあえずやってみる」

という違いがあります。

新規事業にはOODAループがおすすめだという人もいます。

これまで世の中にないものを生み出そうとする新規事業で、その新規事業のニーズがあるのか無いのか不明確な状態で計画を立てても、計画が機能しない可能性があります。

新規事業のような改善を高速に行っていかなくてはならない場合には、OODAループが適しているということなのです。

たしかにこう言われると、OODAループの方が良さそうな気がしますが、わたしはおすすめしません。

もしあなたが新規事業を複数立ち上げたことがある人ならば、OODAループをおすすめしますが、そうでないならば間違いなくPDCAサイクルの方が良いです。

理由はシンプルで、PDCAサイクルの方が確実に答えに近づいていけるからです。

『何が違って、何を変えたらうまくいったのか』

この蓄積が、新規事業スキルを高めていき、答えを見つけていくスピードが速くなっていきます。

成功・失敗含めて、3つの新規事業を経験するまではPDCAサイクルの考え方をおすすめいたします。

今すぐ何をすれば良いのか?

今すぐするべきことは読書である

以前のわたしは、新規事業に向いていないと思っていました。

新規事業アイディアは思いつかないし、お客様には提案がささらない。

才能が無いと思っていました。

しかし、7年間新規事業に関わってきて気が付いたことは、

新規事業立ち上げとは、『事業の答えを競合より先に見つけられるかどうか』だけだということです。

その答えを見つける最も有効な方法がPDCAサイクルなのです。

1年間時間を掛けて答えを見つけるか、PDCAサイクルを高速に回して3ケ月で答えを見つけるか、それが新規事業立ち上げにおいて最も重要なことなのです。

記事の中でも紹介していますが、今回の記事は「これだけ!PDCA」を読んで、実際の現場で試してきた経験に基づいて書いています。

実際の新規事業立ち上げ現場の状況とあった本なので、PDCAサイクルを回せるようになりたい人はこの本を読んでみてください。

Kindle Unlimitedだと無料で読めるみたいなので、一応Kindle UnlimitedのサイトURLも貼っておきますね。(30日無料キャンペーンやってるみたいです)

まとめ

今回の記事のまとめ

今回は、『新規事業立ち上げになぜPDCAサイクルが必要なのか』、『どうすればうまくPDCAサイクルを回すことができるのか』について紹介してきました。

明日から新規事業立ち上げに向けてどのようにPDCAサイクルを回していけば良いかのヒントに繋がれば嬉しいです。

それでは最後に記事をまとめて終わりにします。

まとめ
■PDCAサイクルとは
・これまで以上の成果を出すことができるために存在する考え方
・PDCAサイクルを回せない人は新規事業立ち上げはできない
・身に付ければ誰でも新規事業を立ち上げることが出来る
・“続けられる人”は少ない

■なぜPDCAサイクルを回せないのか?
・新規事業に対して「やらされている感」があって前向きなれない

■それでもPDCAサイクルをまわすための方法
・「お客様との約束を宣言する」ことがおすすめ
・お客様との約束を宣言することで『思い』が生まれる

■具体的なPDCAサイクルの回し方
Plan(計画する)
Step1. 現状把握
Step2. PLAN作成

Do(実行する)
Step3. 実行前の心得
Step4. 実行・管理

Check(評価する)
Step5. 評価
Step6. 評価タイミング

Action(改善する)
Step7. 自分を信じる
Step8. PDCAサイクルを回し続ける

・このPDCAサイクルを回し続けた人が新規事業立ち上げの成功を勝ち取る

■OODAよりもPDCAがおすすめ
・OODAループ
➤情勢を観察(observe)➤方針(orient)➤意思決定(decide)➤行動(act)

・PDCAサイクルとの違い
PDCAサイクルは「計画を立ててから行動する」
OODAループは「状況をみてとりあえずやってみる」

・新規事業立ち上げを3件経験するまではPDCAサイクルがおすすめ

それではこの記事はここまでとさせていただきます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。



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