スモールビジネスアイデアを生み出す3つの思考法

スモールビジネスは誰でもできる
今回のお悩み
・スモールビジネスアイデアが思いつかない

・アイデアをだすための方法が知りたい

・アイデアを考えるときに役立つツールはないかな

スモールビジネスを始めたいけど、アイデアが思いつかない!と悩んでいませんか?

この記事で紹介する『スモールビジネスアイデアに役立つ思考法』を実践すると、アイデアが次々と思いつくようになります。

なぜなら、わたし自身がサラリーマンイノベーターとしてスモールビジネスを考えるときにアイデア出しに役立った思考法だからです。

この記事では、スモールビジネスアイデアを考えるときに役立つ3つの思考法と、アイデアを整理するときに役立つツールをご紹介します。

記事を読み終えると、すぐに思考法を使ってスモールビジネスアイデアを考えられるようになりますのでご参考ください。

それでは内容に入っていきましょう!

目次

スモールビジネスアイデアを生み出す3つの思考法|組合せて使う!

もっとも役に立った思考法

結論からお伝えします。

わたしが実際の現場で役に立ったなと思うスモールビジネスアイデアを生み出す3つの思考法はこちらです。(↓)

  1. ブレインストーミング
  2. オズボーンのチェックリスト
  3. アサンプションスマッシング

ひとつずつご紹介していきます。

①ブレインストーミング

ブレインストーミングは『ブレスト』とも呼ばれていて、有名な思考法なのでご存知の人もいるかもしれません。

ただ、知ってはいるけどちゃんとやったことが無い、うまくできないという声をよく聞きます。

ご存知の人も、改めてチェックしてみてください。

ブレストは、チームなどの集団で実施します。

下に書いたようなルールに注意して、アイデアの質は気にせず、アイデアの実現性も気にせず、とにかく思いつく限りのアイデアを出しまくります。

  • 他人のアイデアは否定しない
  • 実現性なんて気にしない
  • アイデアの数を出すことを優先にする
  • 他人の意見に乗っかる
  • 時間を制限する

出たアイデアは付箋に貼って、テーブルやホワイトボードに貼っていきましょう。

ブレインストーミングサンプル

②オズボーンのチェックリスト

オズボーンのチェックリストは、ブレストでアイデア出しに煮詰まったときに使います。

ブレストで出てきたアイデアを、これまでと違う9つの観点から見て新しいアイデアを捻出する方法です。

▼オズボーンのチェックリスト▼

応用:他からアイデアを借りれないか?

変更:変えてみたらどうか?

拡大:大きくしたらどうか?

縮小:小さくしたらどうか?

代用:他のもので代用できないか?

置換:入れ替えてみたらどうか?

逆転:逆にしてみたらどうか?

結合:組み合わせてみたらどうか?

オズボーンのチェックリストを使うときの注意点は、上から順番に考えなくて大丈夫ですし、全ての質問に答えなくても大丈夫です。

あくまでも、アイデア出しのヒントに使うものなので、思いつかなければ次に進んでいきましょう。

SCAMPER

似たような思考法で『SCAMPER』というのもがあります。

SCAMPERは、オズボーンのチェックリストを改良して7つの観点からアイデアを捻出していく方法です。

▼SCAMPER▼

Substitute :置き換えられないか?

Combine :他のものと組み合わせられないか?

Adapt   :応用できないか?

Modify  :修正/改善できないか?

Put other uses:転用できないか?

Eliminate :削除 / 取り除けないか?

Reverse / Rearrange:逆転/並び替えできないか?

この方法を使うときの注意点は、オズボーンのチェックリストを使うときと同じです。

オズボーンのチェックリスト、SCAMPERのどちらを使っても良いので、あなたの使いやすい思考法でアイデア出しを実践してみてください。

③アサンプション・スマッシング

アサンプション・スマッシングとは直訳すると、「アサンプション(assumption:仮定、前提、想定)」、「スマッシング(smashing:破壊)」となり、前提破壊という意味になります。

つまり、「物事の前提にとらわれずに常識を疑う思考法」のことを言います。

▼アサンプション・スマッシングの進め方▼

  1. 課題をわかりやすい文章で表現する
  2. 1の課題を構成する前提条件を出来る限り挙げる
  3. 2の前提条件を破壊する勢いでひっくり返してみる
  4. 各自で出した3の結果について話し合い深める
  5. アイデアを絞り込む

アサンプション・スマッシングの進め方として良くあげられる例がありますので紹介します。

【アサンプション・スマッシングの例】

アサンプション・スマッシングの例

表の右側にある『新しいアイデアの例』を考えるときは、現実性は考えなくて大丈夫です。

思いつかないときは否定形でもOKですので考えてみましょう。

3つの思考法を組合せて使うのがベスト

ここまでに紹介した3つの方法を組合せて、スモールビジネスアイデアを生み出していきましょう。

ご紹介する方法では、60分で数十個のアイディア出し〜ラフ案製作までできるようになります。

この組合せの方法をやる前に、まずは3つの方法の使い方を1〜2回練習してから実践してみてくださいね。

▼3つの方法を組合せてアイデア出しを行う手順▼

  1. ブレインストーミングをつかって全力でアイデアを捻出する 【10分】
  2. オズボーンのチェックリストをつかって全力でアイデアを捻出する 【5分】
  3. チームの中で2人組をつくり、お互いに出したアイデアを共有する 【5分】
  4. アサンプション・スマッシングをつかって全力でアイデアを捻出する 【5分】
  5. さっき作った2人組で、お互いに出したアイデアを共有する 【5分】
  6. 2人の同じアイデアをカテゴリー別にまとめる 【5分】
  7. チームメンバー全員のアイデアをカテゴリー別にまとめる 【10分】
  8. アイデアをまとめたら、その中からアイデアコンセプトを決めましょう 【15分】

これでアイデア出しは完了です。

あっという間に時間が経ってしまいますが、アイデアがかなり出たのではないでしょうか?

スモールビジネスアイデアの決め方

コレという正解はない

ここまでご紹介したアイデア思考法を使って出てきた案の中から、「どうやってコレというアイデアを選ぶんですか?」というご質問をいただくことがあります。

それは、コレというアイデアをあなたが一つ決めれば良いだけです。

「何を言ってるの?」と思われたかもしれませんが、あなたにお伝えしたい大事なポイントがあります。

それは、スモールビジネスにおいて、「ビジネスアイデアの正解はない」と言うことです。

アイデア出しの段階では、何が売れて何が売れないのか、誰もわからないのです。

あなたがコレと思ったものを選択して、実際に世の中に出してみてターゲットの反応を見て取捨選択していくことになります。

もちろん何でもかんでもという訳ではなく、アイデア出しをする段階で『ターゲットニーズ』を把握していることは大前提です。

そのあたりを把握していないという人は、こちらの記事をご参考ください。(↓)

投稿が見つかりません。

また、このコレという仮説を選択してターゲットの反応をみて仮説の検証をして、またちがうアイデアの仮説を選択してターゲットの反応を見る。

このPDCAサイクルをグルグルまわしていくのがスモールビジネスには必須です。

このPDCAサイクルをまわせるか回せないかでスモールビジネスがうまくいくかが決まります。

アイデアの決め方とはこういったものです。

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スモールビジネスアイデアを整理するおすすめツール

ここまでに紹介したアイデア思考法を整理するのに、おすすめのツールがあります。

それは、Xmindというマインドマップツールです。(←Xmindダウンロードサイトにアクセスします。)

マインドマップとは?

頭の中で考えていることを脳内に近い形に描き出すことで、記憶の整理や発想をしやすくするもの。中心となるキーワードから関連する言葉やイメージを繋いでいくことで、考えをまとめたり、複雑な問題の解決策を見いだすことが容易になる。

出典 ASCII.jpデジタル用語辞典

Xmindは、マインドマップをツールとして使えるようにしているものです。(こんなイメージです↓)

xmind-sample

英語版ですが、動画でXmindの機能が紹介されているので良ければご覧ください。

アイデアを考える上で絶対に忘れてはいけない事

ターゲットニーズを知る

スモールビジネスを考える上で、絶対に忘れないで欲しいことがあります。

前の章でもお伝えをしましたが、アイデアを考えるときに『ターゲットニーズ』を把握することはとても大切です。

「このビジネスアイディアのターゲットは誰で、その人の課題(悩み)は何ですか?」という事です。

ご紹介した3つの思考法を使ってアイデア出しに慣れてくると、何十個とアイデアが出てくるようになります。

そうなると、どれが一番面白そうか、儲かりそうかという考え方が第一優先になってしまう人がいます。

その考え方をしてしまうと、あなたがビジネスの中心になってしまい、あなたが助けてあげたいと思っていた人が中心ではなくなってしまいます。

そうなってしまったら、スモールビジネスのアイデアとして失敗する可能性が非常に高くなってしまいます。

アイデア思考法に慣れてきても、『ターゲットは誰で、そのターゲットの悩みは何か?』ということは、つねに頭のなかに入れておくことをおすすめします。

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まとめ

今回の記事のまとめ

今回の記事では、スモールビジネスアイデアを考えるときに役立つ3つの思考法と、アイデアを整理するときに役立つツールをご紹介してきました。

最後にここまでの話をまとめます。

まとめ
■実際の現場で役に立つ3つのアイデア思考法
①ブレインストーミング
アイデアの質と実現性は気にせず、思いつく限りのアイデアを出す

②オズボーンのチェックリスト
アイデア出しに煮詰まったときに使う思考法
 ー9つの観点から見て新しいアイデアを捻出する方法
似た思考法に『SCAMPER』というのもがある
 ー7つの観点からアイデアを捻出していく方法

③アサンプション・スマッシング
物事の前提にとらわれずに常識を疑う思考法

■3つの思考法を組合せて使うのがベスト
60分で数十個のアイディア出し〜ラフ案製作までできるようになる

■スモールビジネスアイデアの決め方
コレというアイデアをあなたが一つ決めれば良いだけ
ビジネスアイデアの正解はだれもわからない

■スモールビジネスアイデアを整理するおすすめツール
Xmindというマインドマップツールがおすすめ

■アイデアを考える上で絶対に忘れてはいけない事
『ターゲットニーズ』を把握すること

今回ご紹介した方法をつかっても、何をしてもアイデアが思いつかないときはあると思います。

そういったときに、わたしが頭を整理するために読む本があります。

アイデアの作り方
アメリカの実業家ジャームス・W・ヤングが著した「アイデアのつくり方」で、初版は1940年に出版されて約80年間売れ続けている超ロングセラー本です。

こちらの記事で書評を書いていますので、良かったらご覧ください。(↓)

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それでは今回はここまでとさせていただきます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。



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